こんにちは。退職代行株式会社の社長・犬飼です。
ブラック企業と言えば「パワハラがある」「労働時間が長い」という典型化されたイメージをもっていませんか? 退職代行サービスのご利用者様からお話を聞いてみますと、典型的な問題が表だって発生しているケースはむしろ少数派です。
「何となくモヤモヤとした嫌な感じがする」
「このまま会社に居てもいいのか分からなくなった」
このような考えを抱いていても、辞める理由=自分の身に直接悪影響を及ぼすような問題がないために、なかなか退職に踏み切れないという人が大勢います。
その直感、決して間違ってはいません。
いま一度会社を辞めたい理由を明確化するために、これから挙げることが勤務先に当てはまらないかチェックしてみましょう。
上司の怒声を聞いたことがある
ブラック企業の上層部は、意外にも穏やかで人当りの良い人物が大半です。ところが、特定の社員や業務に関しては態度を一変させます。
ご利用者様(仮名Aさん)のケース
いつも1人だけ怒られている先輩がいます。彼は職場で重要な役割を任されていて、営業成績もかなり良いはずなのですが…。
「取引先の前で恥をかかされた」とか、難癖としか思えない理由で起こられていることがあります。他の社員の目の前で起こられているのですが、誰もフォローしません。あとでその先輩に慰める人もいるんですけど、先輩が怒鳴られているときに止める人がいません。
あの先輩が辞めたら、他の誰かがそのポジションに移るしかないですよね。僕かもしれないと思うと、怖いんです。
他の社員の目につくところで叱る・怒鳴り声をあげるといった行為は、従業員全体に対するハラスメントです。Aさんは退職代行サービスで無事に会社を去ることが出来ましたが、日本にはこうした企業と苦しむ従業員が無数に存在することでしょう。
女性管理職が少ない(ほぼいない)
男女雇用機会均等法が施行されて早50年になろうとしますが、法律の趣旨が実現されていない会社が多数存在します。女性管理職がいない=女性に昇進の機会が与えられていない職場は、ただ未来がないというだけではありません。
意識的・無意識的にセクシャルハラスメントが進行している例も多く見受けられます。
ご利用者様(仮名Bさん)のケース
私の職場では、妊娠した女性が育休から帰ってくることはありません。勤続年数の長い女性がほとんどいなくて、女性社員はほとんどアルバイトか契約社員です。
そういえば私も、入社するときの面接で「ご結婚の予定はありますか?」と聞かれました。その時はあまり違和感を覚えなかったと思います。入社してみると、本当にやりたかった仕事は男性社員の間だけで独占されていて、がっかりしました。
いまは女性社員だけでチームを組まされて、単純な仕事をやらされています。辞めたいのですが、辞める理由を何と言っていいのかわかりません。
Bさんの元勤務先では、もしかするとライフイベントを迎えた女性に対する退職強要があったのかもしれません。退職強要は他の社員にも外部にも分からないよう進行するものです。
いずれにしても、男女平等化は従業員ひとりの力で実現するものではありません。ご退職は英断だったのではないでしょうか。
1年以内に退職する人が多い
離職率の統計方法は企業によってまちまちで、非上場企業のほとんどが公開していません。
「入社してから初めて従業員の入れ替わりが激しいことに気付いた」と後悔する人が大勢います。
ご利用者様(仮名Cさん)のケース
入社して3ヵ月ほどは特に問題のない職場だと思っていました。面接担当者も上司も人当りが良かったですね。ただ、とにかく人が辞めていきます。研修期間が終わるまでに、社内でよく見かける先輩が3人以上辞めていきました。
研修が終わって現場に出ると、知識の少ないお客さんを相手に自分の全責任で動くような、とにかく辛い仕事内容でした。
会社内の人間関係もちょっと変だと気づきました。上司同士の仲が悪くて、ちょっとした派閥争いのようなものが起きていました。ただでさえ仕事が大変なのに、上司に忖度しなくちゃいけないなんて、何だか嫌だなと思ったんです。
従業員の心理的ケアをしない職場は、決して“ホワイト”ではありません。
退職代行サービスをご利用されたCさんのような例ばかりとは限らず、離職率の高い職場にはそれぞれ別の理由があります。
「居心地がいいか悪いか」という視点で職場を見極めるのも大切だと私は考えています。
隠れブラック企業に注意を
典型的なブラック企業特有の問題があるわけではない、かといって未来のある会社とも評価できない。退職代行サービスは、そんな複雑な事情を抱えた勤務先から“逃げる”お手伝いもしてきました。
職場に対して抱いたその違和感、一度退職のプロに打ち明けてみませんか?
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